- 他の技能はできるのに、スピーキングだけ苦手
- スピーキングを練習してるけど、なかなか上達しない
- 初心者で何から始めたらいいかわからない
日本に住んでいると、なかなか英語を話す機会に恵まれないですよね..。しかし、そんな状況でもスピーキング能力を飛躍的に伸ばす方法はあります。
結論から言うと、それは「オンライン英会話」と「独り言」です。私自身、この2つを使って 練習し続けた結果、ネイティブとほぼ不自由なく会話できるまでになりました。
この記事では「オンライン英会話×独り言」で飛躍的にスピーキングを伸ばすための具体的な練習方法を全て解説します。
完全初心者で「何から始めたらいいか分からない」という場合は以下を先に読むと理解が深まります。
» 初心者が独学で!本気で話せるようになりたい人のための英語学習ロードマップ
おすすめのスピーキング練習方法2選
スピーキング練習におすすめの方法は「独り言」と「オンライン英会話」です。
この中から1つを選ぶのではなく、2つを上手く組み合わせて練習していくことで最も効率良くスピーキングを伸ばすことができます。
具体的には、以下のサイクルで学習していきます。
- オンライン英会話をメインで練習
- スキマ時間や移動中に独り言
では、それぞれの具体的な学習方法を解説してきます。
練習方法①:「独り言」を使ったスピーキング練習
独り言は、どこでも出来てお金もかからない、コスパ最強の練習方法。具体的には、以下のように行います。
- 手順①:思ったこと、考えていること、今からしようとしていることを口に出してみる
- 手順②:単語や言い回しがわからない場合、調べるなどして文章を完成させる
- 手順③:分からなかった単語、言えなかった表現はメモしておく
具体例:こんな感じでやっていきます
例えば、最初は”I studied English today.“のようなすごく簡単な文章しか作れなかったとします。
でも、これを続けていくうちに「今日は2時間勉強したな.. 2時間ってどうやって文に組み込むんだろ..?ググってみよ、、あ、for 2 hoursか。」
→ “I studied English for 2 hours today.“
こんな感じで、だんだんと長めの文章や発展した内容も少しずつ使えるようになってきます。
このとき、分からなかった箇所は必ずメモしておくようにしましょう。
後で見返したときに、貯まったメモが「自分が高確率で使う英単語」が集まった、あなた専用の英単語帳になっていますよ。
独り言のメリット・デメリット
独り言の「メリット」を挙げてみました。
- 無料かつ、場所を選ばない
- 1分~など超短時間からできる
- 間違えても誰も聞いていない
- 分からない表現があったらすぐに調べられる
- 1人なので、何度でも気が済むまで言い直せる
- 自分が高確率で話すであろうトピックが分かる
もちろん、デメリットもあります。
「独り言」は持っている知識をアウトプットするには良い練習になりますが、実際に相手と話していないため
- 唐突な質問、予想外の質問に対応する力が付かない
- 間違っていても指摘してくれる人がいない
こんな感じで、ちょっと足りてないところがあるんですよね。
ですが、このような欠点は「オンライン英会話」でカバーできるので問題ありません。
補足:独り言練習でよくある質問
オンライン英会話をメインで練習し、間違いがあればそこで正してもらいましょう。
まず、独り言の目的は以下の通りです。
・頭で英文を組み立ててから口に出すまでの時間を縮める
・間違いを恐れて詰まってしまう回数を減らす
・英語の口の動きに慣れる
つまり、どうしても「間違えること」は防ぎ切れません。
独り言では完璧さを求めず、とにかく「どんどん口から出していくこと」にだけにフォーカスすればOKです。ただし、オンライン英会話と並行して練習し、間違いを正してもらうなどする必要があります。
少しずつですが、確実に身に付きます。
まず、「文法的に正しい英語」を話せるようになるまでのプロセスは、
①文法を理解する
②スピーキングの練習(文法を理解していても間違えるが、とにかく口に出すことに慣れる)
③話すことに慣れてくる(と同時に、間違えた時には自分で「あ、いま自分間違えたな。」と気づくようになる)
④気づいた間違いを自分で修正したり、指摘してもらうなどしながら改善していく
⑤だんだん完成形に近づいていく
文法を知っていても間違えるのは、自分がまだ英語を話すことに慣れてなく、文法を考える余裕がないからです。なので、最初は簡単なこと、薄い内容のことしか言えなくてもOK。
慣れてくれば「もっと複雑な文章」「いつもと違った表現を使ってみる」といったことができるようになっていきます。
普段頭の中で思っていること、独り言を英語にしてみる
例えば、「あ、あれやらなきゃ」「今日は~をして、終わったら○○に行こう」など。1日の終わりに今日自分が何をしたかを簡潔にまとめてみるのもOKです。
その他にも、こんな方法があります。
・自分の今見ている景色について説明してみる
・今日の予定、今日やったことを説明してみる
・1人で2役を演じて会話形式でやってみる
いったん発音についてしっかりと学んでから、またスピーキングに戻ってきましょう
リンキングなどの音声変化を意識しようとしても、なかなか上手くいかないですよね。ここで振り返ってほしいのが、「自分がリンキング(発音)に対してどれくらい理解しているか?」ということ。
なんとなくの理解で実践し続けてもなかなか上達しないので、どんな場面で、どのような変化が起きるのかをしっかりと理解しておくことが大切です。
すでに発音、音声変化について理解している人は、「根気強さ」が必要。
舌、口の動きが日本語にはないものなので、自然にできるようになるまでにはかなりの時間がかかります。発音に大きな変化がみられるのは、大体半年~1年経過したくらいです。
それまでは、不自然ながらも意識して行っていく必要があります。
練習方法②:オンライン英会話
オンライン英会話はスピーキング練習のメインとなる最重要の部分。実際に人と話すので最初は勇気がいりますが、その分得られる経験値は圧倒的に多いです。
また、独り言では鍛えられない「予想外の質問に対応する力」などが身に付きます。
オンライン英会話の特徴&メリット
- 間違いを指摘してもらえる
- フィードバックを得られる
- 実際に人と話すので、より自然な会話表現を相手から学べる
- 低価格で「留学並み」の経験値を得られる
オンライン英会話を使うことで、
- 唐突な質問、予想外の質問に対応する力が付かない
- 間違っていても指摘してくれる人がいない
といった「独り言に足りない要素」を補うことができます。
結局「会話力」は実際に相手と喋ることでしか身に付きません。
おすすめのオンライン英会話
オンライン英会話のプラットフォームはたくさんありますが、以下の3つから選ぶと良いでしょう。
※ネイティブキャンプ、DMM英会話の「通常プラン」は世界中の非ネイティブの講師と会話ができます。オプション料金を支払うことで、ネイティブスピーカーとも話すことができるようになります。
日本人講師との英会話は上記3つ全て可能です!
「どれを選べばいいか分からないよ!」という方はネイティブキャンプがおすすめです。他と違って「1日1レッスンまで」という制限がなく、とにかく量をこなせるので最速で成長できますよ。
当てはまったら注意!スピーキングを練習しても伸びない人の特徴2つ
スピーキングを練習してるけど、なかなか上達しない..
こんな悩みを持っている人は結構多いですね。ほとんどの場合、伸びない原因は以下のどちらかです。
- 原因①:そもそも手段(練習方法)を間違えている
- 原因②:量が足りていない
原因①:そもそも練習方法を間違えている
例えば、スピーキング練習としてこんなことをしていませんか?
- シャドーイングをしている
- ひたすら音読している
- 基礎が身に付いていないが、とにかく話しまくっている
もし当てはまったら注意です。特に、①~②の練習方法は「話せるようになるための方法」ではありません。
「え、どういうこと?じゃあシャドーイングをおすすめしてる人達は何なの?」といった疑問が出ると思うので、それぞれについて詳しく解説していきます。
シャドーイングをしている
シャドーイングはリスニングには効果的です。しかし、これは「思っていることを英語で言えるようにする練習」ではないですよね。
「脳内で英文を組み立てる」という作業が含まれていないため、どれだけやっても英語を「話せる」ようにはならない、ということです。
そもそも、シャドーイングの目的は以下の通り。
- 聞き取れない箇所の特定 → リスニング能力の向上(メインの目的)
- 英語の口の動きに慣れる(副次的な効果)
- 英語のリズム・イントネーションに慣れる(副次的な効果)
- 発音を改善する(副次的な効果)
ここで「シャドーイングの順序(下記)」を確認してみると、シャドーイングがリスニングに向けたものであることが分かりますね。
- 手順①:自分の口でコピーできない(=ちゃんと聞き取れていない)部分を特定
- 手順②:なぜ聴き取れなかったのか分析
- 手順③:①②の繰り返しで「聴きとれる箇所」を少しずつ増やしていく
スピーキングを伸ばしたい人はシャドーイングを続けても英語がスラスラ出てくるようになるわけではないことを理解しておく必要があります。
ひたすら音読をしている
音読もシャドーイングと同じく、「思っていることを英語で言えるようにする練習」ではありません。
音読が向いているのは、以下のような人です。
- 英語の口の動きに慣れたい
- 英語のリズム・イントネーションに慣れたい
- 発音を改善したい
英語を話せるようになりたい人は「オンライン英会話と独り言」をプラスで英語学習に組み込んでみましょう。
基礎が身に付いていないが、とにかく話しまくっている
当たり前ですが、「そもそも知らない表現」は口から出てこないですよね。これを料理で例えるなら、材料が足りないのに料理しようとしている状態。
英語を話すために必要な要素は「英単語・英文法・発音」です。いきなりアウトプットの段階から入るのもOKですが、同時並行で上記3要素も鍛えていくとさらに効率良く成長できますよ。
単語・文法・発音の学習方法については「独学できる!本気で話せるようになりたい人のための英語学習完全マップ」で詳しく解説しています。
原因②:量が足りていない
- 他の技能はできるのに、スピーキングだけ苦手
- ある程度のTOEICの点数は持ってるけど、英語は話せない
上記に当てはまる人は、練習量が足りていない可能性が高いです。
この場合、必要な知識はあるので「知っている単語」を「実際の会話で使える単語」にするということを徹底していきましょう。
例えば、継続してオンライン英会話を続けることで「会話中に使える単語や表現」は少しずつ増えていきます。私自身、始めてから6ヵ月目くらいまではほとんど話せませんでしたが、半年を超えたあたりから少しずつ話せるようになってきました。
言語習得はどうしても時間がかかるので、根気強く1年ほど粘ってみましょう。
スピーキングの具体的な練習方法:まとめ
本記事では、英語のスピーキングの具体的な練習方法について解説してきました。独り言だけでもかなりの効果がありますが、「予想外の質問に対応する力」など、少し足りてないところがあります。
そのため、おすすめの練習方法は
- メイン:オンライン英会話で講師と話す
- スキマ時間:独り言練習
このように英語を話す時間をできる限り確保することで、効率よくレベルアップすることができます。
正直、スピーキングは目に見えて成長が感じられるまでには時間がかかります。「1年~」を目安に、長期的な視点をもって学習していきましょう。
本記事でおすすめしたオンライン英会話一覧