- 英文法を勉強したいけど、参考書はどれも難しい日本語ばかりで投げ出したくなる
- ひたすら読み込んで、片っ端から頭に入れていくしかないのかな..
- 英文法を効率よく勉強する方法があれば教えてほしい!
英文法学習で間違った勉強法をしたり、自分に合わない教材を選んでしまったがために「英語学習者が途中で挫折してしまう」ケースは非常に多いです。
現在TOEIC900の私も、英語を学び始めたころは文法が苦手でした。受験対策用のチャート(分厚い本)を開いては、挫折を繰り返していました。
実は、英語の文法書(洋書)の方が、日本語の文法書よりも簡単で挫折しにくいのです。日本語の文法書で何度も挫折した私も、洋書で学習し始めたときはその分かりやすさに驚きました。
そこでこの記事では、初心者や英語が苦手な人でも必須の英文法をマスターできるよう「具体的な勉強方法」から英文法学習のコツ、おすすめの参考書までまとめて解説します。
この記事を読めば「英文法の効率的な勉強法」が分かるだけでなく、英文法をこれまで以上に理解できるようになります。
英文法の勉強ってどれくらい重要?
英文法とは、単語を正しく並べるためのルール
英語は「英単語・英文法・発音」の3つの要素で構成されています。
よって「英語を話す」とは、以下のように定義できます。
知っている英単語を「英文法というルール」に従って並べ替えることで意味の通る文にし、それをを発音することによって相手に伝えている
英単語だけでは、会話は難しい
英単語をランダムに並べただけでは、文として成立しないどころか、場合によっては「間違った意味」で伝わることもあるのは想像できるかと思います。
英文法の知識を使って、覚えた単語を正しい順番に並べて文にすることで、初めて「頑張って覚えた英単語」が生きてくるのです。
日本語の文法書よりも「洋書」がおすすめな理由
結論から言うと、英文法は「英語で書かれた参考書」で勉強する方が、日本語の文法書よりも効率よく学習できます。
要するに「英語を英語で学ぶ」ということです。
文法の参考書だと「一億人の英文法」などが有名ですね。しかし、以下のような経験をされたことはありませんか?
- 参考書が分厚すぎて全然進まず、すぐ挫折する
- 「限定詞・仮定法+倒置・付加疑問文」など、そもそも日本語がよくわからない
- 他動詞の後には目的語など、どうしても暗記 > 理解になりがち
正直な話、文法用語なんて覚えなくても英文法は理解できます。英語を日本語で教える立場にある人は別ですが、そうでない場合は文法用語よりも「文法の仕組み」を理解することにエネルギーを注いだ方が圧倒的に効率よく学習できるのです。
英文法を英語で学ぶメリットって?
でも洋書って、レベル高そう..
大丈夫。確かに説明は全て英語だけど、英語学習者向けに作られているよ。ハードルが高そうに見えて、実は初心者でも簡単に読めるようになっているんだ。
英語の説明は中学レベルの英語読解力があれば十分理解できます。
「中学英語も不安なんだけど..」という方は、まずは「10時間でできる!大人のための中学英語の復習方法を徹底解説!」からどうぞ。
他にも、英語を英語で学ぶことは以下のようなメリットもあります。
- 文法を習うと同時に英語の読解力も身に付くので、より効率よく学習できる
- 洋書はネイティブが例文を作っているので、より実用的な英語が学べる
- 「~詞、~構文」などのややこしい名前が出てこないので、覚える内容も圧倒的に少なくて済む
※ただし必要最低限の文法用語は出てきますが、もうそこは仕方ないと割り切るしかありません
日本語の文法書しか選択肢がない人はかなりの機会損失だね..
具体的な英文法の勉強方法
基本的には、以下の3ステップで進めていきます。
- まず、参考書を1周して内容をしっかりと理解する
- 内容をより定着させるために、もう1周する(2周目)
- 3周目で、付箋を貼っているところだけ見直す
1周目:参考書を1周して内容をしっかりと理解する
まず1周目は「内容を一通り理解する」目的で参考書を1周します。付属の練習問題も、1周目で解いていきます(直接書き込みでOK)。
このとき、解説を読んでも理解できないところは、インターネットで調べるなりして「確実に」理解するようにします。
その際、補足情報やメモなどは参考書に「直接」書き込んでおきましょう。そうすることで、2周目以降の学習効率が格段に上がります(再度調べる必要がなくなるから)。
同時に「わからなかった箇所、自分が苦手なところ」には付箋を貼るなりして、印をつけておきます(3周目で復習するときに使います)。
2周目:内容をより定着させるために、もう1周する
2周目は、英文法を「より定着させる」ために、参考書をもう1周します。この時「1周目で行き詰まったところ、付箋が貼ってある箇所」は重点的に見直すようにします。
2周目以降、練習問題はやらなくて大丈夫です。
覚えきれてなかったとしても、1周目のメモがあるからすぐ思い出せるね!
3周目:付箋を貼っているところだけ見直す
3周目になれば、英文法の理解度はかなり上がっています。確認の意味も込めて、もう1周です。
効率よく学習を進めるためにも、3周目の復習は「付箋を貼っているところだけ」にとどめます。
理解できてるかどうしても不安な場合はどうするの?
不安な方は、全体をもう1周するのもありです。しかし正直なところ、思い切って次のフェーズに進んだ方が、結果として早く英語を話せるようになるでしょう。
2~3周もすれば、かなりの文法知識が身に付きます。そこから先は、
- 英語に触れる機会を増やしていく中で、文法の構造に慣れたり、
- たくさんの英文に出会っていく中で知識を定着させていく
こちらの方が「文法のみ」を勉強するよりも効率が良く英語学習を進められます。
時々わからない文法も出てきますが、その都度調べればOKです。大枠はすでに理解できているので、調べて復習するのも大して時間はかかりません。
必ず知っておきたい英文法学習における3つのコツ
英文法で挫折した経験のある方は「英語が得意な人はどうやって学習したのか知りたい..!」と思うのではないでしょうか。
勉強法を間違えると、かなりの確率で挫折します。「英語ができる人」は当たり前にやっている、学習の際におさえておきたいポイントは以下の3つです。
- 暗記するのではなく、理解する
- 参考書の表現や例文を丸暗記しない
- 参考書は1冊だけに絞る
英文法学習において暗記は役に立たない!
英文法は、英単語を正しい位置に置くためのルールのようなもの。単語と違って「ただ覚えていればよい」というものではなく、文法を実践で使うためには「理解しておく」必要があります。
理解することで初めて、シンプルな文章から複雑なものまで「自由に」英作文ができるようになるのです。また「読解力」においても、単純な暗記と理解しているのでは、読むスピードが大きく差がつきます。
英文法学習では、暗記ではなく「理解すること」を心がけよう!
参考書は1冊だけに絞る
初心者がよくやりがちなのが「参考書を何冊も買って、どれも中途半端にやってしまうこと」です。これは非常に効率が悪いだけでなく、必要な文法を網羅できないのでいつまで経っても学習が終わりません。
「これ!」と決めた1冊を何周もする方が圧倒的に速く学習できるうえ、しっかりと知識を定着させることができます。
英文法の勉強におすすめの参考書
この記事イチ押しの参考書は以下の2つです。どちらも洋書で、英語の説明は中学レベルの読解力があれば理解できます。
1: English Grammar in Use
イラストや図を使って分かりやすく解説してくれているので、感覚的に理解しやすいのが特徴。説明に使われている英単語もかなり易しめなので、英語に自信がない人でも挫折せずに読み進められます。
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3色あるけど、どれを買うべき?
「English Grammar in Use」は、レベルによって色が違います。
- 赤.. 初級(範囲は中学英語)
- 青.. 中級者向け
- 緑.. 中上級者向け
この中だと、「青」一択です。
青色をやっておけば、必要な英文法は一通りカバーできます。青をしっかりと理解しておけば、緑はやらなくても英語を話すための「英文法の知識」は十分に付きます。
中級者向けでも、説明に使われる英単語は初心者でも理解できるものばかりです。
緑色は、英文法がある程度わかっていることを前提に作られてて、「さらに深く英文法を学びたい!」という人向けです。
2: Understanding and Using English Grammar
練習問題がかなり充実しているので、「練習問題をたくさん解いて文法を身に付けたい!」という人に向いています。
文法問題以外にも、「読解問題、英語学習に関するコラム」など、読解力が身に付く練習問題が豊富なのが特徴です。
私自身、この英文法書を使って勉強しました。
留学したときに授業で使った教科書がこれだったのですが、1周終えた段階でも、かなりの文法知識が身に付いたのを覚えています。
実際に海外のクラスで使われている参考書!
必要な文法はこの一冊で全てカバーできるので、説明を読んで練習問題を解くだけでもかなり文法知識が身に付きます。
迷ったらどっちを買うべき?
特にこだわりがなければ、「English Grammar in Use」をおすすめします。世界ベストセラーというだけあって、解説がかなり分かりやすいです。
イラストの充実度、説明に使われる単語のレベルから見ても「English Grammar in Use」の方が理解しやすい、というのが私の感覚です。
「英文法のカバー範囲、内容のレベル」は2冊ともほぼ同じなので、どちらを選んでも必要な英文法の知識はしっかりと身に付けることができます。
英文法の勉強におすすめの参考書まとめ
この記事では、英文法の勉強におすすめの参考書を2つ紹介しました。まとめると、以下の通りです。
- 世界中でベストセラーの「王道」を使いたい!という方は..
→「English Grammar in Use」 - 繰り返し問題を解いて覚えていきたい!という方は..
→「Understanding and Using English Grammar」
上記のうち一冊を、以下の学習手順で進めていきましょう。
- まず、参考書を1周して内容をしっかりと理解する
- 内容をより定着させるために、もう1周する(2周目)
- 3周目で、付箋を貼っているところだけ見直す
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英文法の学習が終わったら、次はどうしたらいいの?
「次に何をやればいいか知りたい!」という方は、以下の記事からどうぞ。記事内では、初心者が英語を話せるようになるまでの具体的な学習手順を丁寧に解説しています。